谷口博司のブログ

日々の考察のまとめ

アメリカに工場を設立するためには

今後アメリカへ進出したい企業のために、会社を作るための流れを記していきたいと思う。

 


現在進行中のため、訂正が入る可能性があるので悪しからず…

 


先ず必要なのがアメリカでの会社の登記だ。

 


会社の作り方としては大きく分けて支店と現地法人があり、それぞれメリットデメリットがある。

 


会社の設立のためには、アメリカでの会社の住所や、アメリカで書類を受け取れる人間が必要となるのだが、この辺りは業者を使うこともできる。

 


次に銀行口座の開設だ。

 


銀行が開設できたら口座にお金を振り込み、この銀行口座から設備投資をしていくのがポイントとなる。

 


というのが、現在アメリカではVISAの取得がかなり難しくなっており、そのためにある程度の投資が必要となるのだ。

 


このお金を使って賃貸契約、設備の購入、リクルートなどをしていく。

 


言い換えると投資をしたのにVISAが発行されないということも考えられるのだ。

 


そうならないよう、弁護士と綿密に計画を練ることが必要となる。

 


ちなみに、アメリカでは内容によって弁護士を選定するのが一般的であり、会社設立のための弁護士と、VISAを取得するための弁護士は違うことが多い。

 


また、訴訟社会のアメリカでは、弁護士との上手い付き合いが必須となるようだ。

 


弊社はまだこれから登記をしよう、という段階である。

 


工場が実際にできるまでをタイムリーにブログでお伝えしていきたい。

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中小製造業がアメリカに工場を作る

現在、アメリカに拠点を作るための活動を行なっている。

 


このブログもロサンゼルスからの帰りの飛行機の中で書いており、プロジェクトが始まってから今回が4回目の渡米となる。

 


今回は、アメリカに工場を作ろうと思った理由について記したい。

 


先ずは僕の立場について簡単に説明しようと思う。

 


現在中小企業の製造業で営業マンとして働いている。

 


会社の社長が父親であり、母と兄も同じ会社で働いている。

 


日本と中国に拠点を持っており、グループ総数で約100人規模の会社だ。

 


2018年の夏頃にアメリカに工場を作りたい旨を話し、了承をもらい、現在プロジェクトを進めている。

 


アメリカへの拠点設立に関しては、会社としての理由と、個人としての理由があり、順番に話していきたいと思う。

 


会社としての理由は、大きく2つ。

 


1つ目は自社の技術をもっと広いマーケットに挑戦させたいという理由だ。

 


弊社はプロトタイプ品を専門に作る会社であり、特にプロトタイプの中でもプラスチック製透明品を得意としている。

 


国内の業界ではかなり認知が進んだため、アメリカのマーケットへ挑戦してみたいと考えているのだ。

 


2つ目は日本の市場の縮小である。

 


人口の減少に伴い、あらゆる産業が縮小傾向にある。

 


我々の試作業界も例外なく、その波を受けることになるだろう。

 


おそらく5年、10年先は国内産業だけでもやっていけると思うが、20年先を考えた時、

少ない需要をとりあう、かなり厳しい環境が待っているだろう。

 


次に個人としての理由だ。

 


そもそも海外拠点の設立は、5年前に入社した当時から考えていた。

 


前職を辞める際、尊敬していた上司から、製造業をやるなら海外に拠点をつくれとアドバイスをもらっていたし、元々学生の時から海外で働いてみたいとも思っていた。

 


ただ、あと15年くらい経ち、自分達の代になってからやればいいやと思っていた。

 


そんな考えを変えさせたのが、同年代のビジネスパーソンの活躍だ。

 


僕は1988年生まれで、現在30歳である。

 


88年生まれの有名人と言えば、野球の田中まーくんや、サッカーの吉田選手、歌手の加藤ミリヤさんなど沢山いる。

 


だいたい有名になる奴はアスリートかアーティストだった。

 


しかしここ数年、ビジネスの世界で名前を馳せている同年代が増えてきている。

 


その活躍に大きな刺激をもらい、アメリカ拠点設立の計画をスタートさせるに至ったわけだ。

 


そのため、アメリカに既に仕事がある訳ではない。

 


小さな工場の設立からスタートし、現地で地道な営業活動を続けていく必要がある。

 


中小企業が単独でアメリカに出るなんて無謀だ、という人もいる。

 


だが、そんなことはやってみないと分からないし、リスクをとった挑戦に値する価値は絶対にあると思っている。

 


会社としても、個人としても、成長し、成功できるよう頑張りたい。

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