試作屋の営業マンとして、自分で仕事を作り出せるようになると強い。
客先との商談の中で、何か困っていることを相談されたとする。
その問題に対して、こういう試作をすれば検証、改善できますよ、という提案ができればよいのだ。
例えば成形品の刻印が見辛く、誰でも認識できるように改善を希望していたとする。
その際に、「金型を起こしてしまうと後戻りできなくなりますので、いくつか大きさや字体をかえた試作品を作ってみて、検証してみましょう。」とアドバイスする。
そういった提案ができれば、自分で試作の仕事を作り出すことができるのだ。
また、既に公差の入った図面を設計者が書いていたとする。
試作の用途をきいたところ公差の設定が不十分であれば、必要な箇所に公差を設定してあげる。
こういった営業ができるようになると、顧客から信頼され、値段だけの見積り合戦に陥ることはない。
プロトラブズやDMMなどのインターネットを利用した試作サービスが台頭する中、こういった提案のできる営業マンが必要になってくるだろう。