営業マンとして部下を育てる際、最も重要視したいのが背中をみせることだ。
いくら面と向かって経験談を話しても、言葉だけで理解させるのは限界がある。
実際に自分がやってみせて、やり方を真似させるのが一番効率が良い。
ある程度部下が成長してくれば、自分から質問をしてくるようになるので、その際に説明してあげるのは良い。
何が分からないか分からない段階で、上司側から伝えたいことを言っても無駄なのだ。
例えば挨拶もそうだ。挨拶の声が小さい部下に対して、いくら大きい声で挨拶をしろと言っても効果が少ない。
上司が普段から元気で明るい挨拶を行い、気持ちの良い環境をつくり、その背中を見て部下もやるようになる。
それは子供をみてみればすぐに分かる。
勉強しなさい、本を読みなさい、外で遊びなさい。親がそれをやっていなければ、子供がやるようにはならない。
楽しそうに本を読む親をみれば、子供も興味を持ち、本を読むようになるだろう。
その証拠に子供はすぐにスマートホンに興味をもち、触りたがるようになる。
親が楽しそうに触っているからだ。
あなたが、一線を退いたマネージャーであっても、言葉やロープレだけで部下を育てようとしてはいけない。
実際に客先へと出向き、自分やってみせて、部下にやらせよう。