新人営業マンが最初に覚えることとして、きちんと質問に答えるということがある。
一見簡単そうに思えて、できていない人がかなり多い。
例えば上司の「今月の数字は今のところいくつ?」という質問に対して、「いまa社とb社と商談をしており、明日はまた新規の案件を…」といった風に、的外れな答えをしてしまう。
上司が聞きたいのは「400万です」といったような実際の数字だけだ。
これは日本人特有の察する文化が大きな原因だと思う。
1つの質問からその意図を汲み取り、相手が聞きたいことを答えようとする。
数字はいくつ?という質問から、今の営業の進捗状況を知りたいのだと解釈し、答えようとする。
日常生活ならまだしも、ビジネスの世界でこれは通用しない。
限られた時間の中、的確に1つ1つコミュニケーションをとる必要がある。
上司からの「レポートの提出は終わった?」との、質問に「まだできていません」と答え、すぐにレポートにとりかかる。
これもまたダメなケースだ。
上司は提出が終わったかどうかを聞いているだけで、今すぐやれとは言ってはいない。
勝手に解釈して仕事の優先度を変える前に、上司に今すぐやった方がいいですか?と聞けばいい。
また、事実と意見を分けて答えることも大切だ。
顧客と電話で商談を終えてから、上司と打ち合わせをする。
上司がまず聞きたいのは事実だ。
的確にアドバイスするためには、顧客が何と言ったのか事実を把握したい。
営業経験の浅い部下の意見は間違っている可能性が高いからだ。
実際の事実を報告し、その後に自分の意見を加えるのが良いだろう?
きちんとした質問への答え方を学び、円滑なコミニケーションスキルを身につけよう。