もともと僕は良くメモをする。
スマホのメモ帳には30以上の項目を作り、その中に日々思ったことを記す習慣ができている。
最初書店でこの本のタイトルを見かけた時、自分には必要ない本かな?と思ったが、出張前に空港でみかけ、なんとなく買って読んだ。
結論から言うと、単にメモを推奨するだけの内容では無く、沢山の学びがあった。
その中でも特に学んだことは主に2点。
一つ目が構造化能力という考え方だ。
簡単に言うと、会話や議論をする際に、今なにを話しているのかを明確にするためのスキルだ。
筆者はメモをしながらこれを利用するようだが、メモとは関係なしにこのスキルは日頃から活かせると思う。
要はものごとを議論する際、頭の中でパソコンのデスクトップを意識して、親フォルダを作る。
その中に子フォルダを作っていき、今どのフォルダについての話をしているのか、明確化するということだ。
確かに、話が複雑化してくると、今なんのために話をしているかわからなくなってしまうことがある。
常にフォルダを意識することで会話をスムーズに進めることができるだろう。
二つ目は抽象化という概念だ。
抽象化とは、簡単に言うと具体化することの逆であり、それを転用することで別の何かに活かすことができるという考え方だ。
例えば誰かに、毎朝鏡の前で逆上がりができるようになる、と言い続けたところ、できるようになったと言う話を聞いたとする。
この具体的な事例を抽象化すると、「思い続けることで夢が叶う」ということが導かれる。
それを転用して、自分の持つ夢を叶えるために転用していくというものだ。
確かに、今まで話しを具体化することに関しては意識していたが、あまりその逆を意識することがなかった。
自分が強く感銘を受けたり、素晴らしい閃きがあった時、抽象化することで更に有効活用していきたいと思う。
また、巻末に自己分析1000問というコーナーがある。
筆者の説明通りに進めることで、かなり深い自己分析が可能になる。
就活生や自分の軸が定まっていない人にとってはとても良い参考になると思うので、是非トライしてもらいたい。
何より筆者の前田裕二さんが1987年生まれというのに驚いた。
同世代のビジネスパーソンの活躍に刺激をもらい、これからの力の源にしていきたい。