部下を育てるマネジャーとして大切な考え方を伝えたい。
部下の中にはやる気のある者もいれば、ない者もいる。
中には成長意欲がなく、昇給も望まないような者もいる。
やる気はあるがスキルがない者へは積極的に指導をするが、やる気もスキルもない場合、成長させることを諦めたくなることもあるだろう。
面談の際に部下は言う。
「とくにやりたい事はないです。今より成長したいとは思っていません。実家に暮らしていますので、お金にも困っていません」
この言葉を信じてはいけない。
なぜなら、彼らはまだ仕事の喜びや成長の喜びを知らないだけだからだ。
富士山に登ったことのないものに、その良さは分からない。
かつて私もそうだったと思う。
カッコよくバリバリ働く営業マンに憧れていながら、現実は数字が出ず、その場しのぎの仕事をしていた。
そんな中でも周りから叱咤激励を受け、指導されることで少しずつ実力を付けることができた。
成長すること。
その良さは、経験しないと気づけないことを理解しなければならない。
部下から発される言葉を鵜呑みにすることなく、その良さを経験できるよう導いていかなければならない。